
校庭にホタルがいた。
ヘイケボタルほどのサイズだが、触覚が長くて特徴的だ。
オバホタルという名前で、幼虫は陸生で成虫になると発光しなくなる種類だ。
枕草子の刷り込みのせいか、ホタルと言えば夜行性で夏の夜に光るものという思い込みが強く、⭕
❌問題でも、「光らないホタルもいる」というのも聞いたことがあったりするが、実は日本にいる50種類のホタルの中で、光るのは10種類ほどで、幼虫やさなぎのときには光っても成虫になると光らないものも多いのだ。
今日は「これ、光るの?」と子どもに聞かれたので、からだを裏返して観察してみると、おしりに発光器(黄色いところ)がなかった。こうして、昼間にゆっくり観察したのは初めてのこと。

体がピリ辛味を求めていたので麻婆味に。麻婆豆腐にするか、麻婆茄子にするか迷ったので両方入れてみた。
最近は作り終わってから、「フツーはどう作るんやろ」と検索をかけてみることも多い。すると、実際に麻婆豆腐茄子というのがあった。邪道かなと思っていたら、そうでもなかったようだ。私と同じことを考える人がいたので、ちょっと面白かった。
「それなら、なんで今まであんまり目にしなかったんやろ?」とさらに調べて見たら、麻婆豆腐は四川料理で麻婆茄子は日本でアレンジされたものだということがわかった。もしかしたら、誰でも知っているレベルのことかも知れないが、妙にな納得してしまった。

本作は、「誰も知らない」の延長線上にある作品だ。システムからはじき出された人々を通してシステムを批判するのは是枝さんの得意とする手法のひとつ。昨今、ニュースを賑わしている法的に守られた家族の危機を、「万引き」という不法行為でつながったデタラメな似非家族の絆を通してあぶり出す。システムの歯車を構成する人々の善意に満ちた「われわれ」ことばの軽さに比べ、万引き家族の構成員のはらわたから染み出たようなことばは鑑賞者の心に残るように仕掛けられている。「捨てたんじゃない、拾ったんだ」「おとうちゃん、おじさんに戻るわ」「ぼく、わざとつかまったんだ」
はみ出た人たちをどれだけ丁寧に描いたところで、そこに正義があるわけではないことをちゃんとわかってクールに描いているのはいい。その証拠に最後まで子どもたちは、お父さん、お母さんとは呼ばないし、家族は離散していく。
世界が評価したのは、イタリア・ネオレアリズモの名作「自転車泥棒」にも通じるヨーロッパの伝統的なテーマを用い、2020年にオリンピックを迎える大都市東京の裏側に生きるはじき出された人々を描き、成熟した社会の病巣とを炙り出したからだろう。そのリアリズムゆえに、「スーパーで食料品を盗むのと税金で好き放題するのは、どっちが罪が深いのか」という単純な問いに結びつく。文化庁から助成金をもらいながら祝意を拒むというのも「万引き」っぽくって面白いじゃないか。
