

長野在住のギタリスト白柳淳君と久しぶりに会うことになった。白柳君とは、斑尾のアートイベントで私が絵を展示販売していた会場で出会った。「また、奈良に来ることがあったら訪ねておいで」と言ったら本当に訪ねて来てくれたのがきっかけで親しくなり、彼の演奏会を何度か企画させてもらった。
待ち合わせ場所の針テラスへバイクを走らせる。ゴールデンウイークの初日だけあってものすごい数のバイクが停まっている。私のルネッサは、高級大型バイクの横に並べてもそんなに見劣りしないだけの個性があるように思う。バイク乗りでも、ギター弾きでも見かけだおれも多い。
あれこれ最新の活動状況の情報を交換しつつ、創作へのこだわりを語り合う。話が盛り上がり、新作のギターを実際に弾いてみようということになり、静かなスペースへ移動。いろんな曲を解説を交えながら披露してくれた。私も弾かせてもらったが、弾き手の要求に素直に反応してくれるバランスのいいギターだという印象をもった。彼がユニークなのは、自作のギターで自作の曲を演奏しているところ。現在はプロの演奏家として活動しながら、さまざまなイベントの企画も手がけている。ギターの製作者や、作曲家や、演奏家はそれぞれに存在しても、この3つを高いレベルで続けている人はまずいない。そんな自分にも他者にも厳しい彼が、私を希有なアーチストとして認め、声をかけてくれるのは嬉しいことである。
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by lastsalt
| 2015-04-29 18:25
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ふと、TVのチャンネルをつけると、機関車トーマスが流れていた。どうしたことか、あの精密な模型が、今やありきたりとなったCGに変わっていた。私はCGののっぺりとした質感が好きではない。空間にも空気を感じない。CGには風も臭いも手触りもないではないか。
トーマスは子どもが小さい頃、いっしょによく見ていたので、駅や採石場など、基本的なセットのパターンや登場人物もほぼわかる。子どもだましな子ども向けプログラムが嫌いな私にとっても、トーマスは鑑賞にたえるものだった。ああ、それなのに・・・・
見た目が再現されている分、よけいに気持ちわるい。これは、違和感どころではない。こんな作品では子どもの情操にもよくないぞ。「こんなもんばっか見て育つからアホになるんや」とまでは言いたくないが、子どもが触れるものを作る大人は、もっと五感を繊細に刺激するものを丁寧に追求して欲しい。
あまりにも気持ち悪かったので、過去のジオラマのメイキング画像を探してみた。あった、あった。これなのだ。画面には写らない部分までしっかり作り込まれている。このアナログ感を大切にするのは、単なるオジさんのノスタルジーではないと思うが、いかがだろう。鉄道ジオラマには造詣の深い山脇氏なら激しく同意していただけるはず?!




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by lastsalt
| 2015-04-29 11:31
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今回ボクシングを見て、改めて3分間という時間の密度を考えさせられた。そこにこめられた情報量はものすごい。イメージ通りにからだが動くように極限まで鍛え、無駄のない動きと瞬時の判断による即応力で相手と向かい合う。
私のリングである音楽の世界であれば、1曲を1Rと考えると、その中に何を詰め込めるかという密度について、又、アルバム1枚の曲構成を試合だと考えると、どんなイメージで最終ラウンドまでの流れをつくっていくかということに結びつくことに気づいた。
また、小学校での授業であれば、45分を(1R3分+1分のインターバル)×11R=44分として、1分前に授業を終わるというイメージで組み立てることができる。対戦相手である子どもたちの多種多様の反応に瞬時に対応する感覚は、常に鍛えておかないと間違いなく鈍る。ある意味、授業は真剣勝負なのだ。
一方的なレクチャーは、いくら巧みであってもシャドー・ボクシングにすぎない。1R3分は、ボクサーの体に刻まれている。そのように45分を教師もからだに刻まないと、今の手強い子どもたちは相手にできない。
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by lastsalt
| 2015-04-28 23:14
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谷口選手と闘った自閑選手は、実は現役の医師。ともに二足のわらじを履くものどうしの先生対決となったわけだ。自閑選手は高校卒業後、浪人中にボクシングを始め、京大医学部4年生の2008年にプロテストに合格。09年にスーパーバンタム級のプロ初戦で TKO負けし、1試合だけで引退した経歴がある。その後、医師国家試験に合格し、 現在は救急総合診療科で交通事故や心筋梗塞で搬送されてくる救急患者の治療に あたっているという。「ボクシングの奥深いところを見ていないまま引退してしまった。もっと成長したい。 力尽きるまでやりたい」と2013年に再デビュー。ともに30歳、2勝3敗と同じ戦績。お互いにいやでも意識せざるを得ない闘いとなったはず。
繰り出すパンチ以外のドラマをリングに持ち込むのは、もしかしたら違うのかも知れない。しかし、こういうふたりが、ただボクシングという競技のためだけに、己の限界に挑戦してリングの上で殴り合う。見ている私はただその事実に単純に感動する。
自閑選手のブログには敗戦の悔しさとともに、谷口選手への尊敬と感謝のことばが綴られていた。
わかりあえる者どうしが共有出来る感覚の世界がある。彼らがリングでグローブを交わすように、ことばや音楽でつながれる友がいることは幸せだ。
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by lastsalt
| 2015-04-28 20:24
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おーーっつと、これはいったいどうしたことでありましょうか?古賀さんが台本にはないコメントを連発だぁ。これはまさしく、電波を使った現代の辻斬りだ。何とも悲しい裏切りの古賀メロディーだ。これぞリアル・トーキング・ブルースだ。どうした古館!お株を奪われたぞ。あまりの衝撃にほとんどわたくしの実況も混乱しております。敵からの攻撃ではなく、タッグチームの相棒からの不意の攻撃によるダメージは想定外であります。そして、視聴者の方々に容易には理解し難い、その内容を細部まで理解出来るわたくしといたしましては、「ブルータスおまえもか」というあのシーザーの名言が古賀さんではなく、自分自身の胸を貫いております。あのデストロイヤーの必殺技であるところの四の字固めは、体を反転されると技をかけた方にダメージがかえってくると申し上げればよいのでありましょうか?とにかく、咄嗟に「承服し難い」とは申し上げたものの、ことばの魔術師と言われたわたくし自身の不甲斐なさが最も承服しがたいのであります。「一部は承服し難い」とはまったくもって不適切と言うか、正直なところというか、言い換えるならば、「大部分は賛同出来る」と瞬時に告白していた訳でありますから、「リング上の敵味方であっても、帰りのバスでは隣同士」ということでどうかご理解いただけると幸いでございます。
とまあ、懐かしのプロレス実況風にパロってみたが、古館さんも今回の事件では残念ながら信用失墜。翌週の放送では、「キャスターは、コメンテーターと台本どおりの予定調和の会話しかしていない」と謝罪によって告白してしまったことになる。これではテレビ朝日の連れて来る学者のコメントは、政府お抱え御用学者の審議会メンバーの政権ヨイショ発言と変わらないということ。
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by lastsalt
| 2015-04-22 21:35
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FB上で高校時代の美術部の写真を発見。現在のリアルSaltをご存知の方は、高2の私がどこにいるかわかるだろうか?
一応部員だったものの、私は美術室でほとんど絵を描いていない。そもそも誰かと一緒に並んで制作など、当時の私には無理だったし、今でも苦手だ。
それでも、自分は音楽クラスで美術部に所属し、オモシロイ先生やいろんな仲間がいたことは、当時の私の大切な背景でもあり、その人間関係は未だに続いている。何年か音信が途絶えていた方々とも、FB上でコメントのやりとりがあったりして、楽しい思いをさせてもらっている。
入学して間もなくラグビー部に入るが、他校の仲間とバンドを組み音楽に熱中。その道で食って行く決意で「こんな学校通ってたらアホになるからやめます」と校長先生にも言ったものの、「すでに今のお前がアホじゃ」と多くの大人たちや友人たちになだめられ学校に残るハメに。なぜかその直後に何となく美術部に入り、さらには多くの人たちの陰謀と友情で生徒会長に祭り上げられ、やがて結婚することになる女性と出会い、詩や絵や小説をかいて、映画をとり、いろんなイベントを計画し、半ば狂ったように創作を続ける。特に音楽には力を注ぎオリジナルカセットアルバムを4本制作。自分はいったい何をやりたいのかわからなくなり混乱してしまう。
「卒業後はどうするのか?」と問われも、「そんなもん、卒業してみやんとわからんやろ」としか言えず。三者懇談には親を来させず、私を高く評価してくれていた担任からも「おまえの進路なんか指導できん」と見放されるが、これまた親切すぎる友人たちの慰めと励ましによって、全く行く気もないのに大学を受験。受験勉強皆無で現役合格を果たしたものの、はなから学業にも意欲がなく世界にも絶望しほぼ廃人に近い状態。ここでもまた別の世話好きな友人に誘われ、あんまりしつこいので仕方なく一度だけ同じ学科の集まりに参加した夜にBibleと出会うことになる。この夜、銀じ郎さんともはじめて出会う。ちなみに私たちに福音を伝えてくれた2歳上の同級生は、今もラジオで伝道を続けている。
信仰放談でも、4月は「子ども」、5月は「大人」をテーマに話すので、自分のストーリーを振り返りながらあれこれ思いめぐらしていたところ。
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by lastsalt
| 2015-04-22 20:59
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6年生の算数で、線対称・点対称をやっている。支援学級でも何とか6年生の学習内容に近いことをやっていこうと思っている。ちょっとでも楽しく学ぶため、かつて3年生で取り組んだパズルを対称性を切り口にやらせてみることにした。
ペントミノは、対称性によって以下のように分類できる。
線対称でも点対称でもない・・・・・・F L N P Y
線対称ではないが点対称である・・・・Z
線対称であるが点対称でない・・・・・T U V W
線対称であり、点対称である・・・・・I X
こういう図形の感覚に長けた者とそうでない者というのは明らかにある。どちらかというと私は「そうではない者」の部類。
PC上で無料で楽しめるパズルも発見。それでも時間をかけて自分でパズルを作らせてみた。私はどんな時代が来てもアナログな作業を大切にしたい。かといって、デジタルを利用しないわけではない。とはいえ、アンチ・デジタリアンである。
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by lastsalt
| 2015-04-21 22:18
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