全く納得のいかない人事異動ではあったが、愚痴など言っても誰も得しない。「地域のことも知らない」「経験も殆どない」若手を戦力として一から育てる他ない。
私は転勤者や新任がいきなり特別支援を担当することには、基本的には賛成しない。やはり、学級をもって広範囲に地域を廻り、触れ合うことが不可欠だと思うからだ。
「今年から特別支援の教員も学級担任とともに、担当の児童以外のすべての子どもの家に家庭訪問に同行しよう」と提案したのは、そうした私の考えに基づいている。
インクルーシブを提唱するなら、ある意味当然のことでもあるが、そんな面倒くさい提案が理解され、支持されるとは正直思っていなかった。
そして、そんなことをやっている現場はまずないだろう。
みんないい顔で帰って来る。ジジイにはキツいが、やってよかったと思っている。明日は6軒。