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夏休みの宿題代行サービスが繁盛しているらしい。

「宿題や通信簿や受験制度がなければ人は学ばない」と信じている人たちが維持して来た学校というシステムの歪みがこういうかたちで露わになってきたのであろう。さらに家族の誰かがフォローするのではなく、赤の他人にお金を払って代行させるというのが、学校のみならず家族の問題を浮き彫りにしている。

「バカらしいから宿題をやっていかない子どもが急増」というよりは少しだけマシだとは思うが、実に面白い現象だと思う。

赤の他人に代行させてでも一応学校の宿題はきちんとやっていくもの、あるいは、持って行かないと何らかの不利益があると考えることが今なお一般的だからこそ、このくだらない商売が成り立っているのだと言える。学校にとってはありがたくもあり、ありがたくもない話。こうして、日進月歩で学校の教育内容が空洞化していく。これは、どう考えても残念な話。

私は宿題を出す立場の人間だが、そもそも宿題は大嫌いだ。学校で朝から夕方まで子どもを時間的に拘束しておきながら、家に帰ってからもやらなければならない課題を背負わせることは出来ればしたくない。しかしながら、私自身が学校という組織の1員である以上、「私のクラスだけ宿題がない」ということは、私がどれほど丁寧に説明責任を果たそうが、テストの結果で宿題が無い方が成績がよかったという結果を出そうが、それは私に委ねられている自由を越えており、そうすることは子ども自身の不利益になりかねない。それで私は必要最小限(本当はそれほど必要と思っていない)の宿題を出していた。勿論、聴く耳のある方々には「過度の宿題は人権侵害にあたりかねないよ」と小声で囁いてはいる。

しかし、こうした私の態度も、システムに抗うことの無駄なリスクを考えた上での妥協策なので、味方を変えれば、宿題代行サービスを頼む親の判断と大して変わらないとも言える。宿題を代行させる親たちは、宿題反対を叫ぶ無駄をきちんと理解した上で、学校の宿題に労を費やす以外の異なる価値を、「学校の外側」に持っているということを教師は真摯に受け止めなければならない。

学校は、代行がどの程度行われているのかをきちんと把握した上で、宿題の質や量を考え直す必要があるだろう。こうした現状をただ嘆かわしいととらえる教師の感性が最も嘆かわしい。


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by lastsalt | 2017-08-28 11:20 | Comments(0)