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才能あり


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今日は5年生2クラスに、俳句の授業に招いていただいた。
これは、「地域とつながる図書館開放」に向けた取り組みのひとつ。
どの子も集中して話を聴き、しっかり課題に向かってくれた。
まだことば数をそろえるのがやっとの段階だが、手応えは十分あった。

まず、俳句とサッカーを比較して、俳句の手軽さと奥深さを伝えた。
「十七音の中に季語を入れる」という簡単なルールで感動を伝える世界で一番シンプルな詩、それが俳句だ。そこに「おいしい、楽しい、嬉しい」などの感情を表すことばを入れるのは、サッカーで言えばオフサイドみたいなもの。情景や事実を描写して想いを伝えることのポイントを指導した。曽爾高原での野外活動のことを題材にした句をあずかっていたので、その中から秀作を選んで、子どもたちとともに推敲していった。

(元) 雲近く とても高いぞ 山登り        
          ↓
(改) 山登り とても近いぞ いわし雲            
                    
子どもたちが一番いいなと感じたのは、「雲近し」という表現だった。一緒に体験した「山登り」ということばもはずせない。そこで、「山登り」は下五から上五へ移動させ、雲が近いことと山が高いことは内容がかぶるので、「とても高いぞ」を「とても近いぞ」に変えて下五にはより映像が鮮明に映し出されるように秋の季語でもある「いわし雲」をいれた。句の作者である男の子も非常に満足してくれた。

(元)せつないな みんなで見つめる 小さな火  
           ↓
(改)スタンツ終え じっと見つめる 小さな火         

キャンプファイヤーも終わりに近づいた何ともいえない一瞬をとらえたいい句だが、オフサイドの「せつないな」を「スタンツ終え」と、あえて上五を字余りにして、せつなくもどかしい気持ちを入れてみた。これで小学校の歳時記としては季節感も出る。「みんな」を「じっと」に変えて、消えかけるファイヤーをいとおしむ気持ちにフォーカスさせて出来上がり。
                   
「具体的な場面をルーズよりアップでおさえること」「時間の経過ではなく一瞬をとらえること」などを解説して、さらに稲刈り体験を題材に俳句づくりをした。

私が選んだ本日の秀作

  我を見よ 稲刈りをして 泥だらけ

  稲を刈る あの感しょくを 思い出す

  玄米よ 精白米に 早くなれ

子どもの身の丈にあった子どもらしい表現はとても素敵だと思う。プレバトという番組では、「才能なし」とか「凡人」などと面白おかしく査定しているが、実は誰もが「才能あり」なのだ。子どもはみな「才能」に溢れている。学校でおかしなレッテルを貼ることで、これまでにどれだけ多くの子どもの芽を摘み取っていることだろう。私は私のサイズの小さなじょうろではあるが、たとえささやかでも水を注いでやりたいと思う。
  
 
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by lastsalt | 2016-11-01 01:07 | Comments(0)