妻と神戸デート。
外が暑すぎたので、歩く距離が一番短くてすみそうな小磯記念美術館へ。
ちょうどマンスリーのロビーコンサートもあり、企画展は和田英作展もやっていた。
一枚の絵画にも様々な背景やドラマがある。
旧約聖書の物語を絵画だとすれば、新約聖書は著者自身の創作日記のようなもの。
ゴッホの作品は手紙を読んではじめて理解ができるように、相互に補い合う関係にある。
理解というと「知的な作業」のように思われるかも知れないが、それは極めて「霊的な体験」に支えられている。旧約時代の人々にとっては未来だったイエスの地上での営みの先行体験を、私たちが追体験するとき、アブラハムやダビデと信仰を共有することができる。そして、私たちも群像の一部として、神の筆で描かれた大きな絵の中に書き加えてられているのだという事実を発見する。