おーーっつと、これはいったいどうしたことでありましょうか?古賀さんが台本にはないコメントを連発だぁ。これはまさしく、電波を使った現代の辻斬りだ。何とも悲しい裏切りの古賀メロディーだ。これぞリアル・トーキング・ブルースだ。どうした古館!お株を奪われたぞ。あまりの衝撃にほとんどわたくしの実況も混乱しております。敵からの攻撃ではなく、タッグチームの相棒からの不意の攻撃によるダメージは想定外であります。そして、視聴者の方々に容易には理解し難い、その内容を細部まで理解出来るわたくしといたしましては、「ブルータスおまえもか」というあのシーザーの名言が古賀さんではなく、自分自身の胸を貫いております。あのデストロイヤーの必殺技であるところの四の字固めは、体を反転されると技をかけた方にダメージがかえってくると申し上げればよいのでありましょうか?とにかく、咄嗟に「承服し難い」とは申し上げたものの、ことばの魔術師と言われたわたくし自身の不甲斐なさが最も承服しがたいのであります。「一部は承服し難い」とはまったくもって不適切と言うか、正直なところというか、言い換えるならば、「大部分は賛同出来る」と瞬時に告白していた訳でありますから、「リング上の敵味方であっても、帰りのバスでは隣同士」ということでどうかご理解いただけると幸いでございます。
とまあ、懐かしのプロレス実況風にパロってみたが、古館さんも今回の事件では残念ながら信用失墜。翌週の放送では、「キャスターは、コメンテーターと台本どおりの予定調和の会話しかしていない」と謝罪によって告白してしまったことになる。これではテレビ朝日の連れて来る学者のコメントは、政府お抱え御用学者の審議会メンバーの政権ヨイショ発言と変わらないということ。