とうとう2014年度の最終日。のんびり1年を振り返り、学校のPCデータをちょちょっと整理するだけのつもりだったがが、明日の運営委員会、明後日の会議にむけての案件づくりや、その他諸々の提出書類と格闘するはめに。(これはやらずに済むとふんでいたが、そうはいかなかった)さらに、おそらく20年以上誰も手をつけずゴミ屋敷化していた男子ロッカーの大掃除までやることに。(これは特に私がやる義務はなかったのだが、手伝い始めたので最後までやってしまった)
今年度は、図工を担当できたのが私としてはとても楽しかった。小学生は、できるできないは別として、ほぼ言われたら言われたようにする。だからこそ、どんな指示を出すのかが問われる。どこまで制限し、どこから自由にするのか。「何でも好きな材料で、好きなだけ時間を使って、好きなものを作っていいよ」なんて言われると、のびのびやれるどころか、逆に金縛りにあったように動けなくなってしまうだろう。
実は程よい制限こそが自由を保障しているのだ。とは言え、題材や材料や手順を何から何まで制限しては面白みがなくなる。発達段階や個々の能力差を見極めつつ、時間内で子どもが納得のいく作品、愛着が持てる作品を仕上げさせるのは、けっこう難しい。
私は子どもが熱中して何かをつくっている姿を見るのが好きだ。出来映えは二の次。想像し創造する行為それ自体に値打ちがあると思う。そうした姿を産むのは、やはり課題の面白さと程よい制限を与えることに尽きる。
絵心も歌心もない役人たちが授業時数を大幅カットしたために、芸術科目は隅に追いやられている。私の念願である図工や音楽の専科も授業時数の関係で、いっそう持ちづらくなっているのだ。