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by lastsalt

桑田の才と桑田との差異


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桑田佳祐というのは、つくづく不思議なミュージシャンだ。高校時代ベストテンのスポットライトのコーナーに短パンで初登場したサザンを私はたまたまテレビで見ていた。青学のボンボンのくせに、アングラ的なバッタもんバンドぶりがどうにも気に食わず、「勝手にシンドバッドはないやろ」と思っていた。当時ヒットした「いとしのエリー」もあんまり好きではなかった。特に間奏の女性の笑い声などはセンスがないと感じた。ところが、誕生日に友人から「C調言葉に御用心」のシングルをもらったことや、妻(当時ガールフレンド)から10ナンバーズカラットを借りて、「面白いな。このバンド」と思うようになった。私は全く違うサウンドを志向していたので、直接の影響は受けなかったが、彼の洋楽への造詣の深さや貴賤なく歌謡曲を受け入れるスタイル、「ただの歌詞じゃねえか」と嘯きつつ、日本語の意味を解体してビートに乗せてしまうセンスには驚く他なかった。

桑田の才能に心底驚いたのは、音楽寅さんのアビーロードのパロディーだった。さらに、ひとり紅白というイベントに至っては、もう笑うしか無い。今まで思いついたとしても誰もやったことのないようなこの馬鹿馬鹿しいイベントを圧倒的な歌唱力で説得力のあるものにしてしまうのは、本当にすごい。何なんだコイツは。

などと思っているうち、気がつけば物まねしたりするようになっていたが、詞を書いても、曲を作っても、歌ってみても、桑田と自分のキャラの違いを意識しながら、私は自分の表現を追い求めている。

実は、わがS&Uも昭和歌謡のボサノヴァ・カバーのネタはいっぱいあって、これもいつか必ず音源にしようと思っている。その時はこのひとり紅白のセットリストをちょっと意識するかも・・・。

桑田佳祐「Act Against AIDS 2013 桑田佳祐『昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦』」
2013年12月4日 神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト

01. 東京ラプソディ / 藤山一郎
02. 銀座カンカン娘 / 高峰秀子
03. 銀河のロマンス / ザ・タイガース
04. 虹色の湖 / 中村晃子
05. スワンの涙 / オックス
06. 涙の季節 / ピンキーとキラーズ
07. 小さなスナック / パープル・シャドウズ
08. 涙のかわくまで / 西田佐知子
09. エメラルドの伝説 / ザ・テンプターズ
10. 京都の恋 / 渚ゆう子
11. 若者たち / ブロード・サイド・フォー
12. この広い野原いっぱい / 森山良子
13. 風 / はしだのりひことシューベルツ
14. なごり雪 / イルカ
15. 22才の別れ / 風
16. わかれうた / 中島みゆき
17. I LOVE YOU / 尾崎豊
18. 恋におちて -Fall in love- / 小林明子
19. リバーサイドホテル / 井上陽水
20. 桃色吐息 / 高橋真梨子
21. 遠く遠く / 槇原敬之
22. 春よ、来い / 松任谷由実
23. グッドナイトベイビー / ザ・キング・トーンズ
24. 小指の想い出 / 伊東ゆかり
25. 星のフラメンコ / 西郷輝彦
26. 太陽がくれた季節 / 青い三角定規
27. 傷だらけのローラ / 西城秀樹
28. 手紙 / 由紀さおり
29. 港町ブルース / 森進一
30. 恋の奴隷 / 奥村チヨ
31. シクラメンのかほり / 布施明
32. みずいろの手紙 / あべ静江
33. 東京砂漠~おいしい秘密 / ヅラ山田洋とクール・ファイブ feat. 桑田佳祐
34. 北の宿から / 都はるみ
35. 見上げてごらん夜の星を / 坂本九
36. 喝采 / ちあきなおみ
37. ドリフメドレー / ザ・ドリフターズ
38. Jupiter / 平原綾香
39. カブトムシ / aiko
40. ありがとう / いきものがかり
41. イージュー★ライダー / 奥田民生
42. やさしくなりたい / 斉藤和義
43. 六本木心中 / アン・ルイス
44. TOKIO / 沢田研二
45. なんてったってアイドル / 小泉今日子
46. 男の子女の子 / 郷ひろみ
47. どうにもとまらない / 山本リンダ
48. Born This Way~東京五輪音頭~Born This Way / ジジイ・ガガ
49. SOMEDAY / 佐野元春
50. ひだまりの詩 / Le Couple
51. アンパンマンのマーチ / ドリーミング
52. 愛のさざなみ / 島倉千代子
53. 帰ろかな / 北島三郎
54. 川の流れのように / 美空ひばり
55. 笑って許して / 和田アキ男


さて、いよいよ来週末に迫ったNZライブでは、規模こそ比較にならないショボさながら、そこそこのクオリティーと半端ない心意気で昭和の名曲の数々をお届けするよう予定。
by lastsalt | 2013-12-14 02:06