seasoned with salt lastsalt.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

coolでhot 大真面目に遊び半分 それがいつでも上機嫌になれる塩加減


by lastsalt
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

猫背の目線


a0208786_22411153.jpg


横尾忠則の「猫背の目線」というエッセーを読んだ。内容は実にどうでもいいようなことばかりだが、その無意味さと脱力具合がちょうどいい。「嫌なことはしない、好きなことだけをする」なんて、まるで最近のLukeさんのブログみたいなタイトルまである。

「本を読んでも何も覚えていない」とか「怒りが事態を好転させる」とか「「忙しいのは他人の時間に振り回されるから」とか、タイトルだけでもいろいろイメージを広げてくれる面白さがある。

「人間には知性と叡智があると言うが、そんなに偉いものなのか。ぼくは愚に徹することによって、何かもやもやしたものの扉の向こうに行けそうな気もするのだが。それが僕の芸術のテーマでもあるんです。」ととぼけたことも書いてある。

デザイナー時代の天井桟敷のポスター類はけっこう好きだったが、画家転身宣言をしてからの作品はそれほどいいとは思っていなかった。しかし、この本の表紙にもなっているY字路のシリーズはかなりカッコイイ。どうでもいいけど、駅から私の家へと続く道もY字路の右側を行く。これをシリーズにして作品にしようという感性は鋭い。

小説も写真集もテキトーにノリで作ってしまう勢いは凄い。私も勢いで、泉鏡花文学賞を受賞した「ぶるうらんど」を注文した。
[PR]
Commented by Luke at 2013-05-12 09:49 x
お、これは面白そう^ ^ 所詮この世は浮世狂言ですから・・・。
Commented by Salt at 2013-05-12 10:17 x
「憂き世」を「浮き世」にしてしまう日本の粋人の感性は好きですね。私も「旅人、寄留者」として、少しは旅の思い出を作り、ささやかながらも寄留の恩を周辺にふりまきしようかなと思っております。

「いきの構造」なんていう名著もありますね。

横尾さんはかなり型破りですが、なかなか「いき」な人だと思います。
by lastsalt | 2013-05-11 22:34 | Comments(2)