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coolでhot 大真面目に遊び半分 それがいつでも上機嫌になれる塩加減


by lastsalt


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娘が3度目の東北へ行ったまましばらく帰って来ない。熊野を入れると災害ボランティアはこれで4度目になる。

大学で申請した単位はすべてとり、バイトでもそれなりに稼いで、友達と海外旅行にも行き、家の手伝いも完璧にこなししてるので、まあ彼女が自分で決めてやっていることに口を挟む余地もないが、なぜそこまで入れ込んでいるのか、実はよくはわかっていない。

コンビニに買い物に行くような感じフラッと出て行き、帰って来てもいつもどおりで特に熱く感動を語るわけでもない。兄も弟も「また行くの?!」と半ばあきれつつも、ちょっと尊敬の眼差しを向けている。ボランティアに行くのに小遣いを持たせるのも馬鹿馬鹿しい話なので、寝袋だけ買ってやると喜んでいた。寝袋が到着するとみんなで順番に中に入って盛り上がっていた。これもささやかな家族の絆かな・・・・

「絆」ということばが流行している。この耳障りのよいことばの裏側で隠され、ごまかせれていることにこそ目を向けねばならない。「絆」とは他者のためにリスクを負って関わりを求めることである。まもなく震災から1年が経とうとしているが、この「絆」ということばがいかに薄っぺらな使われ方をしてきたか、また、災害があろうがなかろうが「絆」が人にとっていかに大事なものかということを、誰もが感じたのではないだろうか?

今の私には被災地に出かける余裕はないが、4月のアースデーと5月のサロンコンサートで歌う為にKIZUNAという曲を作った。

家を失い、仕事を失った地域だけが被災地ではない。日本全体がこの大きな災いの下にあることをもっと深刻に受け止めなければならない。「関西は被災から免れていると思っている」ほどに鈍感な被災状況を憂うばかり。もっと大きなダメージが、これから次々にやってくるだろう。
by lastsalt | 2012-03-10 15:17