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by lastsalt

311から半年


911は、アメリカによるマッチポンプ「同時多発テロ事件」から10年であるともに、東日本大震災から半年でもある。この半年で、被災地及び非災地の意識はどう変わったのか。

原発被災地の方には厳しい言い方になるが、誘致した当事者責任も当然ある。電力会社の手段を選ばぬゴリ押しをはねのけて原発地図に載らなかった町があるからだ。北から順に、新潟県巻町(現新潟市)、電気屋さんのふるさとでもある石川県珠洲市、山口県豊北町、宮崎県串間町、三重県芦浜町、高知県窪川町など。

同じ福島県内でも、浪江町の例もある。
東京電力は、海岸線の予定地の96.5パーセントを30年前から買収していた。後はわずかな反対派の共有地と町有地があっただけだが、この人口3万ほどの小さな町では自主住民投票を実施して反対派が勝利した。鎌田慧氏の「日本の原発危険地帯」に浪江町棚塩地区で拒絶を貫いた桝倉隆さんというお百姓のことばが書かれている。「百姓はコメをどうするかということしか考えないが、相手は毎日だますことだけを考えているんだ。口をきいたら負けるだけだよ」

個人の意思で、誰でも最後まで拒絶は出来る。はっきりNOを言えないことは罪なのだ!

残念ながら、福島第一原発の事故によって、浪江町の方々も避難を余儀なくされている。大堀相馬焼きの里で有名な浪江町の大堀地区から高瀬川沿いの道を走ると、小丸地区から、垂直の崖が切り立った、花崗岩の回廊のような渓谷が続く。
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浪江町だけでなく、福島県には日本の原風景のような美しい町がたくさんある。TVでも話題のDASH村はこの浪江町にあるのだ。

冷静に見て、放射能で汚染された町は元には戻らない。フクシマはヒロシマやナガサキどころではない。安易なかけ声や楽観論は慎むべきである。「がんばろう」ではすまない。がんばりようなどないのだ。どんなふうにがんばれば、放射能に耐えられると言うのか。福島県民のみならず、放射能被害の大きな地域にお住まいの方は即刻避難していただきたい。
by lastsalt | 2011-09-11 18:45