MLB黒田が、多額の年俸をけって古巣カープに復帰する。全盛期を過ぎた選手が日本に帰って来るのとはレベルが違う。「ほんまでっか?」というニュースに「何で?」という興味も膨らむ。「最後はジャイアンツで」という選手の生き様をいっぱい見せられ、ガッカリし続けてきた私だけに、この黒田の復帰の事実とその心境を語ったインタビューには心を打たれる。
「今年2月で40歳になりますし、あと何年野球ができるか分からないですし、カープで野球をすることの方が『1球の重み』を感じれるんじゃないかなと判断しました」
「僕に残された球数はそんなに残ってないと思うので、その中で自分の気持ちも含めて、ボールを投げることに関して(カープのために投げる方が)充実感がある」
「自分で限界を決めたというよりも、最後にその(日本の)マウンドに上がれば自分の中で納得できる、逆に日本で投げずに野球人生が終わった時に自分で引っ掛かるものがあるんじゃないかなと考えて決断しました」
私の仕事には1回1回白黒の星がつくわけではないが、残された球数をちょっとは意識しながら、1球の重みを味わって、自分のマウンドに登板しないとなあ・・・と思う。