たくさんの方に薦めていただいて、観る様になったドクターX。マカロニウエスタンスタイルのわかりやすさが人気だ。
卓越したスキルと美貌があってこそ「いたしません」も通用するが、平均的なスキルと外見であの態度では、フリーランスであろうがなかろうが、居場所を失うのがオチ。それゆえ、平均的スキルと外見の凡人がついつい感情移入してしまうのだ。
私のツボは別にあって、米倉涼子扮する主人公大門が明らかに発達障害系であること。単にスキルと美貌で乗り切っているのではなく、本当に周囲の空気が気にならない手術バカだという点。だからこそのあの態度なのだ。
「不器用ですので」がサマになるのも高倉健だから。「寝癖でスーツ」でも許されるのは羽生善治だから。・・・・ということも出来るが、いろんな生きづらさを抱えている子どもたちも、何か自信を持てることや自分を活かせる場所を見つければ、それなりに生きていけるのになあ・・・と思ったりする。
「投票いたしません」というのも違うと思い投票所へ。「該当者なし」と書いてやりたいいところだが、それもせず。悲しい選挙。
自らの主権で選んだという既成事実を作らされ、愚かな権力者に委ねるという、まさに議会制民主主義の成れの果て。残念ながら臨界点を越えてしまった。もうこの国は再生いたしません。