午前は幼稚園との交流。こうした幼小の交流は私もずっと願ってきたことなので、ちょっと嬉しい。非常に良い企画だった。小学校からは、交流担当者からの報告のあと、「はじめてのさんすう」「はじめてのこくご」の学習内容を低学年の先生たちがレクチャー。幼稚園からは、園長の挨拶のあと、音楽を使った遊び歌の体験。エプロンシアターによるからだの学習のプレゼン。そして、5歳児クラスの報告。
午後は教育学者佐藤学氏の講演を聴く。「学びの共同体」についてはさまざまな意見があるが、Salt的には大筋で同意している。一斉指導によるレクチャーでは授業が成立しないことは認めざるを得ないとしても、その原因や背景についてどれだけの教師が理解しているか?また、たとえ理解が及んでも、それを克服するスキルや人間性を一人ひとりの教師がどれだけ備えているか?今日の話を聴いて現場はどれだけ動くだろう。佐藤氏個人の論の進め方やことば使いには荒さやいささかの問題を感じるが、オピニオンリーダーとなる学者というのは、こういうものなんだろうという気がした。