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coolでhot 大真面目に遊び半分 それがいつでも上機嫌になれる塩加減


by lastsalt

長い一日


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一緒に勤めた仲間が出て行く。ある者はリタイヤして第2の人生へ踏み出し、ある者は別の学校へ行き、ある者は故郷へ帰って転職する。何ともあっさりしたものだ。ダーッと大掃除をして、クラス分けをして、出て行った者と入れ替わる新しい職員を迎える。

そして、担任発表。「6年1組はSalt先生」と発表があったとき、大きな歓声があがった。そばに行くと、ひとりの男の子(PK少年)が近づいて来て、「先生怒ってる?」とたずねるから、「どうして?」と問い直すと「他の先生のときは喜ばんかったのに、ぼくたちが先生の時だけ派手に喜んだから・・・」と答えた。「先生、こういうの嫌いやろ」「よくわかってるやん」

恰好はつけてみたものの、子どもたちの素直な反応には、これまでのいろんなことが報われた気がした。気になっていた数人の子どもも小さくガッツポーズをしたり、笑顔だったりしたので安心した。

教室へ帰って子どもたちとの顔合わせ。もうちょっときっちりスタートしたかったが、11枚ものプリントを配って、簡単な連絡をして終わり。10分や20分くらい延長する裁量はないのか?!と怒りつつ弁当をかき込み、午後の作業。入学式の準備の後、必要なプリントを刷ったり、教材を選んだりした。こちらが勝手に選んだ教材費を親に対して当然のように請求するのだから乱暴なものだ。当たり前じゃない慣習や学校中心の思い込みは改善した方がよい。安易に教材を買うのではなく、教材研究する自由や環境を作って欲しい。まあ、そんなことを心の中でいろいろぼやきつつ、慎重に選ぶ。

スタッフと注文を分担して、自分の役割だけ終えて「お先に失礼」そそくさと帰路に着く。笛吹きの野田さんからのお誘いに応え、栗の木の家での宴に参加するためだ。帰ってメールチェックだけして田口の「栗の木の家」へ。元気村を引き払ったのが2年前なので、それ以来一度も来ていなかった。

満面の笑顔で迎えられ、オーナー手作りのおいしい料理やワインをいただき、酔いがまわったころにセッションが始まる。野田さんがサンポーニャを取り出し、ゆりさんがピアノを弾き始める。私もリクエストに応えつつ、いろいろやってみる。さらに興ののった野田さんが、「俺、ピアノ弾くわ」と、ピアノで私の曲をジャズっぽく即興で演奏してくれた。「こうくるか」「ここええやん」とブツブツいいながら・・・笑顔の野田さん。

「おれは、舌なめずりするほど音楽が好きやねん。せやから、野田さんの演奏はエロいわ~って言われるのが嬉しいねん」とかなり酔っている。

ゆりさんも横で楽譜を読みながら、「ここがかわいい」「イメージが広がる」などと、冷静であたたかいコメントをくれる。

実に楽しいひととき。日付が変わったのでそろそろ帰ろうかなとメール。こういうとき息子の車での送迎はありがたい。

こういうので、バランスをとりつつ、私のハードな日常は何とか保たれている。
by lastsalt | 2012-04-07 12:42