子どもたちが6時間目の体育の授業を終えて教室に戻ると、廊下に見慣れぬ若い女性がいたのでビックリ。「新しい先生?」「先生の娘さん?」「エッ、奥さんなん・・・」「わかった、愛人や!」「愛人や!」とキャッキャッと迎える子どもたち。
14年前、私は別の学校で5年2組を担任していた。その時の教え子も今や25才。その時のクラスメイトが結婚するので、私の写真とコメントを貰いに来たというわけだ。今日は仕事が休みらしいので、「いっそ、子どもたちのいる時間に教室に乱入するか?」と誘ってみると、面白がってやって来た。
自己紹介してもらうと、「14年前、私も5年2組で先生にお世話になりました」と超真面目なご挨拶。
その後、愛人のフミちゃんには学級写真を撮ってもらい、子どもたちの有志には、結婚祝い用のツーショットを撮ってもらった。
子どもたちが帰ってシーンとなった教室で、フミちゃんとふたりでコメントを考えた。私は、「妻として、母として、幸せな日々を・・・・」と書いた。
やがてこの子らも・・・という思いはあるが、「未来の為の備えを」などとあまりケチ臭いことは言いたくない。子どもとして幸せな日々を送ることこそが少しでも健やかに大人になる糧だと思う。