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by lastsalt

やらせ


やらせとは、事実関係に作為・捏造をしておきながらそれを隠匿し、作為等を行っていない事実そのままであると(またはあるかのように)見せる・称することを言う。

新聞やテレビなどメディアにおいて行われるやらせを指すことが多く、侮蔑的な意味を込めて片仮名でヤラセとも表記される。やらせには倫理的な問題のみならず犯罪行為にまでエスカレートすることが多いため、やらせを行うことで社会的な評価は著しく下がる傾向にある。(wikipedia)

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私はやらせが嫌いだ。民間企業の競争に限らず、学校や教会などには、もっとタチの悪いヤラセの圧力は常にある。自由を尊重するかのように装いつつ、不自由を強いる権力にはとことん抵抗するのが正しい。然るに、私は誰とでも互いにNOを言えるような関係性を保てるように努力したいと思っている。子ども相手でも同じこと。子どもに対するやらせ、親や教師の意のままを演じている子どもは非常に気の毒である。

玄海原子力発電所2、3号機の再稼働を巡る九州電力の「やらせメール」問題で、九電本社の指示に従って国主催の佐賀県民向け説明会に賛成意見を投稿した人数が、130人を上回ることが13日、九電の内部調査でわかった。

「やらせ」がメールやファクスで寄せられた賛成意見(286件)の半数近くを占め、これらがなければ、反対(163件)が賛成を上回っていたことになる。九電は調査報告書にまとめ、14日、経済産業省に提出する予定。

説明会は6月26日、ケーブルテレビやインターネットで生中継された。県民からの意見や質問は25日から募集し、番組の中でも一部紹介された。経産省によると、再稼働への賛成意見はメールが226件、ファクスが60件。反対意見はメールが119件、ファクスが44件だった。

(2011年7月13日14時31分 読売新聞)


九電はグループをあげて佐賀県民を装って発電再開容認のメールを送るよう業務命令を出しておきながら、責任者は「社員が個人の意見を表明することには問題を感じない。やらせと言われるのは心外だ」などと発言しているのだから、もうどうしようもない。

福島の事故を受けてなお、こうしたやらせを平然とやってのけ、バレても反省もしない。この傲慢な態度や体質は、九電に限ったことではなく、また、今回の件に限ったことでもない。日本のすべての電力会社は、こうしたやらせを積み重ねて、原発安全神話を作り上げてきたのである。

事故は起こるべくして起こったのだと言わざるを得ない。

やらせを受け入れる体質、見逃す態度で、放射能にだけNOを言う資格はない。
by lastsalt | 2011-07-13 23:20